SBI証券のパスキーは、Androidスマホなら指紋認証や顔認証で数分あれば設定できます。ただしパスキーを作っただけでは、ID・パスワードでのログインも残ったままです。この記事では、パスキーの作成から「ログインパスワード無効設定」までの手順をまとめます。
SBI証券は2026年6月30日からパスキー認証を原則必須にしています。未設定でもログインはできますが、設定を促す案内が出続けます(SBI証券FAQ)。
目次
パスキーとは
パスキーは、Androidスマホの指紋認証や顔認証、画面ロックで本人確認してログインする仕組みです。指紋や顔のデータは端末の中だけで扱われ、SBI証券には送られません(SBI証券FAQ)。パスキーは本物のSBI証券サイトにひも付いているため、偽サイトでは認証が成立せず、フィッシングに強いのが特長です。
注意: Androidで作ったパスキーは、Googleパスワードマネージャー(Googleアカウント)に保管されます。Googleアカウントを乗っ取られると、パスキーも悪用されるおそれがあります。Googleアカウント側の守りは「パスキーだけではリスク大、Googleアカウントのセキュリティは大丈夫か」で解説しています。
SBI証券のパスキー対応状況と事前準備
SBI証券のパスキーは、WEBサイト・アプリ・PCツールの全チャネルで使え、1口座につき10個まで登録できます(SBI証券FAQ:設定方法)。
| 項目 | 内容 |
| 必須化 | 2026年6月30日から原則必須(未設定でもログイン可。ただし設定を促す案内が続く)(FAQ) |
| 対象チャネル | WEBサイトで先行提供、2026年6月13日からアプリ・PCツールにも拡大 |
| 登録できる数 | 10個まで |
| 端末間の共有 | 同じパスキープロバイダ(Googleパスワードマネージャーなど)なら、AndroidスマホとパソコンのChromeで同じパスキーを共有可能 |
| パスワードログインの停止 | 「ログインパスワード無効設定」で可能(パスキー設定が前提) |
設定前に用意するもの
- ☐ Androidのバージョンが9以上であることを確認する(パスキーはAndroid 9以上で使えます)
- ☐ Chromeアプリを最新版にアップデートしておく
- ☐ 画面ロック(PINなど)と、指紋認証または顔認証を設定しておく
- ☐ スマホに自分のGoogleアカウントでログインしておく(機種変更時やパソコンでパスキーを使うため)
- ☐ SBI証券の取引パスワード(注文時に使う方)を手元に用意する
- ☐ SBI証券に登録したメールアドレスを受信できる状態にしておく(認証コードが届く)
ポイント: 設定はSBI証券アプリではなく、ChromeでSBI証券の公式サイトを開いて行うのが分かりやすい方法です。偽サイトを避けるため、検索結果やメールのリンクではなくブックマークからアクセスしましょう。
AndroidでSBI証券のパスキーを設定する手順
設定は「パスキーを作る」「ログインを試す」「パスワードログインを止める」の3ステップです。SBI証券はパスキーを作っただけではID・パスワードでのログインも残るため、ステップ3までやって完了です(手順の解説記事)。
専用アプリを使っている方へ:パスキーの登録は、ChromeでSBI証券のサイトから1回行うだけです。登録後は、株アプリなどの専用アプリでも「パスキー認証でログイン」が使えます(2026年6月13日から全チャネルに対応/SBI証券公式X)。
ステップ1:パスキーを作る
- AndroidのChromeでSBI証券の公式サイトを開き、ID・パスワードでログインする
- ログイン後の画面右上のメニュー(「︙」)>「サービス」>「セキュリティ」を開く(画面がPCと同じ表示になっている場合は、画面上部の「サービス」アイコン>「セキュリティ」)
- 「パスキー認証」の欄にある「パスキー認証について」をタップし、表示されたパスキー認証のページで「パスキー認証の設定」をタップ
- 「パスキーの新規追加」をタップ
- 取引パスワードを入力し、「認証コードを送信」をタップ
- 登録メールアドレスに届いた認証コードを入力し、「認証」をタップ
- パスキーの作成画面が表示されたら、保存先が自分のGoogleアカウント(Googleパスワードマネージャー)になっているか確認して「続行」をタップし、指紋認証・顔認証・画面ロックのいずれかで認証
- 「パスキーの登録が完了しました」と表示されれば完了
補足: Galaxyなどでは、保存先にSamsung Passなどが表示される場合があります。パソコンのChromeでも同じパスキーを使いたいなら、Googleパスワードマネージャーを選ぶと迷いません。初めてパスキーを保存するときは、Googleパスワードマネージャーの「PIN」の作成を求められることがあります。
ステップ2:パスキーでログインできるか試す
- いったんログアウトする
- ログイン画面で「パスキー認証でログイン」をタップ
- 指紋認証などで認証し、ログインできることを確認する
ここでログインできない場合は、ステップ3に進まないでください。先に「サービス」>「セキュリティ」のパスキー認証のページにある「パスキー認証のトラブルシューティング」を確認します。
ステップ3:パスワードでのログインを止める(ログインパスワード無効設定)
- 右上のメニュー(「︙」)>「サービス」>「セキュリティ」(PCと同じ表示の場合は「サービス」アイコン>「セキュリティ」)を開き、「ログインパスワード無効設定」の欄にある「ログインパスワード無効設定について」をタップ
- 「ログインパスワード無効設定」ボタンをタップ
- 「現在の設定内容」を確認する
- 「設定しない(ログインパスワード利用可)」なら「変更(パスキー認証)」をタップし、指紋認証などで認証
- 「設定する(ログインパスワード利用不可)」なら設定済み。何も押さない
- 「変更が完了しました」と出れば完了
この設定を有効にすると、WEBサイトとSBI証券Plusアプリでパスワードログインができなくなり、その他のアプリ・ツールにも自動でログイン制限がかかります(SBI証券FAQ)。万一IDとパスワードが盗まれても、第三者はログインできません。
※画面の名称や配置は変わることがあります。迷ったときはSBI証券公式の「パスキー認証」ページの動画ガイドを確認してください。
パスキーでのログイン方法と機種変更時の注意
設定後は、ログイン画面で「パスキー認証でログイン」を選び、指紋認証などを通すだけです。SBI証券Plusアプリでも同じく「パスキー認証でログイン」を選びます。
パソコンのChromeでも使える
Googleパスワードマネージャーに保存したパスキーは、同じGoogleアカウントでログインしているパソコンのChrome(Windows・Mac)に同期されます(Chrome for Developers)。パソコンで初めて使うときは、Googleパスワードマネージャーの「PIN」か、Androidスマホの画面ロックの入力を求められます。同期を使わない場合でも、パソコンに表示されたQRコードをAndroidスマホで読み取ってログインする方法が使えます。
機種変更・端末を失くした時
- 新しいAndroidへの機種変更: 同じGoogleアカウントでログインすれば、パスキーは引き継がれます。新しい端末では、Googleパスワードマネージャーの「PIN」か、以前の端末の画面ロックの入力を求められることがあります
- パスキーを削除した場合: SBI証券側の登録とスマホ側の保存は別管理です。片方だけ消すと「パスキーを求められるのに使えない」状態になるので、両方そろえて削除・再登録します
- ログインパスワード無効設定中にパスキーが使えなくなった場合: 自分では解除できないため、SBI証券テクニカルサポートデスク(0120-581-255、平日8:00〜17:00)に問い合わせます
予備として、パソコンのChromeなど2台目の端末でもパスキーが使える状態にしておくと安心です。
うまくいかない時の対処・よくある質問
Q. パスキーの作成画面が出ない
A. Androidが9未満、Chromeが古い、スマホにGoogleアカウントでログインしていない、のいずれかの可能性があります。アップデートとログイン状態を確認してから再度試してください。シークレットタブでは保存できない場合があるため、通常のタブで操作します。
Q. 古いAndroidでOSのアップデートが来ない
A. Android 9以上でChromeを最新にできれば、パスキーは使えます。それより古い機種の場合は、パソコンのChromeでパスキーを作成する方法も検討してください。
Q. 取引パスワードを忘れた
A. SBI証券の再設定手続きからネットで再設定できます。再設定後に、パスキー設定の手順をやり直してください。
Q. マネーフォワードなど家計簿アプリとの連携は切れる?
A. マネーフォワード MEは、SBI証券でパスキーを設定していても連携できる証券会社としてSBI証券を挙げています(マネーフォワード サポート)。ただしログインパスワード無効設定まで行う場合の扱いは、連携サービス側の最新案内を確認してください。
Q. 「パスキーを再登録してください」というSMSやメールが届いた
A. リンクは開かないでください。SBI証券やSBIネオトレード証券などを名乗り、パスキー設定を急がせる偽メールが実際に出回っています。設定は必ずブックマークした公式サイトから行います。
Q. パスキーを設定すれば詐欺はすべて防げる?
A. 防げるのは偽サイトによる不正ログインです。投資話で自分からお金を振り込ませる詐欺は防げないため、別途注意が必要です。
まとめ
SBI証券のパスキー設定は、「作る」「試す」「パスワードログインを止める」の3ステップで完了です。
- ChromeでSBI証券にログインし、パスキーを作る(指紋認証などで数分)
- ログアウトし、パスキーでログインできることを確認する
- ログインパスワード無効設定をオンにする
ステップ3まで済ませれば、IDとパスワードを盗まれても第三者はログインできません。あわせて、パスキーを保管するGoogleアカウント側の設定も見直しておきましょう(「パスキーだけではリスク大、Googleアカウントのセキュリティは大丈夫か」で解説)。iPhoneを使っている方は「SBI証券のパスキーをiPhoneで設定する方法」をご覧ください。




















