ストキャスティクスは %K、%D、Slow%D の3要素を使いますが
MT4では2本しか表示さていないのはなぜでしょうか
MT4のストキャスティクス
ストキャスティクスのトレード戦略として %K が重要でその計算式やその意味は
最高と最低の価格幅で終値のがどこに位置[%] するかでした。
ストキャスティクスの計算式とエントリー戦略
ストキャスティクスは3本ラインで表示されることがありますが
MT4は 2本しか表示させていません
そのまま表示させると %D、Slow%D のラインとなり、
%K を表示させるには設定を変えないと出てきません
これは、%D と Slow%D のペアであるスロー・ストキャスティクス
を表示させているので、これが現実的に使いやすいという理由だからでしょう
%Kは急峻すぎて使いにくいとも言えます。
(もちろんパラメータ調整で変更できますが)
ストキャスティクス設定
MT4のストキャスティクスのインジケータは
ナビゲーターの「Stochastic Oscillator」です。
これをクリックしてパラメータ設定を確認します
デフォルトでは、
- %K期間:5
- この期間は5、9、14あたりが良く使われます
- %D期間:3
- 通常3を変える事はあまりありません
- スローイング:3
- こちらも3を使います
- 価格欄:Low/High
- Close/Closeの選択もできますが、ストキャスティクスの本来の意味が大きく変わってしまいます
- 移動平均の種別:Simple
- 移動平均の選択、これ以外にEMA、SSMA、LWMAが選べます。
- 下限設定:0
- グラフにラインを入れて分かりやすくします
- 上限設定:100
- ストキャスティクスは100%で張り付くことがあるので上限を105にして分かりやすくすることもできます。
一方、ラインの色や太さなどの変更ができ
- メイン: %D
- シグナル:Slow%D
となっています
つまり計算では%Kも使われていても表示はされていないということのようです
ストキャスティクスがサブウィンドウに表示されます。
MT4に%Kを表示
%Kを表示させるためにストキャスティクスを追加するとできます。
最初に以下のような設定で%D、Slow%Dの2本を表示
追加でもう1つストキャスティクスをいれるのですが
ここでスローイングを1に設定します
追加で%Kと%Dが表示されます。
尚、%Dは重なって1本になってしまいます。
ファースト・ストキャスティクスと
スロー・ストキャスティクス
ストキャスティクスを使ったトレードでは2種類の使い方があります。
- %K, %D:ファースト・ストキャスティクス
- %D, Slow%D:スロー・ストキャスティクス
MT4ではこのスロー・ストキャスティクスがデフォルトです
また、「スローイング」を1にするとファースト・ストキャスティクスになります。
これはTradingViewでも同じです。
TradingViewではインジケータのコードが見られますがMT4でもコードがあるものもあります。
Stochastic Oscillator 以外に同じもので Stochastic というインジケータがあり、そのソースがデータフォルダにあります。
Stochastic.mq4
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 |
input int InpKPeriod=5; // K Period input int InpDPeriod=3; // D Period input int InpSlowing=3; // Slowing ... //--- main cycle for(i=pos; i<rates_total && !IsStopped(); i++) { double sumlow=0.0; double sumhigh=0.0; for(k=(i-InpSlowing+1); k<=i; k++) { sumlow +=(close[k]-ExtLowesBuffer[k]); sumhigh+=(ExtHighesBuffer[k]-ExtLowesBuffer[k]); } if(sumhigh==0.0) ExtMainBuffer[i]=100.0; else ExtMainBuffer[i]=sumlow/sumhigh*100.0; } ... |
main cycle のコードでは
InpSlowing(スムーズのパラメーター)を使ってforで回しています。
このInpSlowingを1に設定すると%Kになることが分かります。
InpSlowing=3のデフォルトでは%Kの移動平均化された%Dになります。
ただ、これは厳密にはストキャスティクスの計算式ではありませんが、
ほぼ同じような結果になり扱いやすいためだと思われます。
ストキャスティクスのトレード戦略
スロー・ストキャスティクスが使われることが多いようです。
%DとSlow%DのGC(ゴールデンクロス)とDC(デットクロス)のタイミングでエントリー、あるいは1つの条件にするというトレード戦略があります。
このトレードは以下の条件です
- 買い:GC(ゴールデンクロス)が20%以下で起きると買いエントリー
- 売り:80%以上でDC(デッドクロス)が発生で売りエントリー
この例はうまくっていますが、ダマシも多いので
GCと%Dが20%を上抜ける、DCで%Dが80%を下抜ける
などの条件を追加したりするとより精度は上がります。
また、%K期間26とSlow%Dを使うトレードもあります。
26という期間は一目均衡表などで使われているものですが、
こちらの本が参考になります。
ストキャスティクスのエントリー、損切、利確の戦略が載っています。
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真・チャート分析大全
実際の本は大きいので、
Kindleに入れておけば
スマホでもPCでも勉強できます
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