EAが動かない時の3つの対応策(MT4/MT5)

MT4/MT5でEAを設定したのに全然エントリーしない、あるいは想定と違う動きをしている。EAを自分で開発していないと、原因がわからないことが多いです。

開発元に問い合わせる前に、自分で確認しておきたいポイントがあります。

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EAの停止

 

EAは通常、VPS上のMT4/MT5(以下まとめてMT4)で稼働させています。EAが売買していない状態が長く続いていたら、

  • VPSのWindows
  • MT4のビルド
  • EAの稼働状況(ログ)

をそれぞれ確認してみましょう。

※2026年10月時点の情報に更新しています。スクリーンショットは2024年当時のものです。

 

 

VPS上の Windows Server

 

まず、Windows Serverが再起動してEAが止まっていないかを確認します。

VPSは常時起動が前提ですが、初期設定のままだとWindows Updateの更新プログラムのインストール後に自動で再起動されることがあります。VPS業者側のメンテナンスで再起動されることもあります。

EAが稼働中でも、Windowsが再起動するとMT4も終了するので、EAも止まってしまいます。再起動後、Windowsにサインイン(リモートデスクトップで接続)するまでMT4が起動しない環境も多いので注意が必要です。

対応策

まずはMT4を起動してEAを再開します。そのうえでWindowsの設定を見直します。

検索窓に「windows update」と入力し、「Windows Update の詳細オプション」を開きます。

 

 

「更新プログラムをインストールするために再起動が必要な場合は、できるだけすぐにこのデバイスを再起動します」がオンになっていたらオフにします。

ただし、これをオフにしても自動再起動が完全になくなるわけではありません。アクティブ時間(既定は8時〜17時、最大18時間)の外で再起動されることがあります。「アクティブ時間を変更する」で、取引の多い時間帯をアクティブ時間に含めておくとよいでしょう。

 

Windows Update の詳細オプション(2024年当時の画面)

 

画面上部に「一部の設定は組織によって管理されています」と出ている場合は、VPS業者のポリシーで更新方法が決められています。Windows Serverでは、更新プログラムを「ダウンロードのみ」や「手動」にしておき、自分でインストールして再起動する運用も可能です(sconfig の Windows Update 設定やグループポリシーで変更)。

自動更新を止めた場合は、最低でも週末には更新プログラムを確認し、インストールと再起動を自分で行いましょう。セキュリティ更新を放置しすぎるのも問題です。

更新プログラムが「ダウンロード待ち」になっている例(Windows Server 2022、2024年1月)

 

更新は為替市場が閉まっている週末に行い、再起動後はリモートデスクトップで接続して、MT4が起動しEAが動いていることまで確認します。VPSへの接続方法はこちらで解説しています。

FXの自動売買(MT4/MT5のEA)を24時間動かすためにWindowsのVPSサーバーを契約し、自分のPCからリモートデスクトップ接続す...
 

MT4のビルド

 

MT4のビルド(バージョン)が古いままになっていて、EAがエントリーしていないことがあります。

MT4の右下に、このような「旧バージョン」という表示が出ることがあります。ただし、必ずこの表示が出るとは限らないので、後述のログも確認しましょう。

 

MT4はLive Updateという仕組みで新しいビルドを自動でダウンロードし、MT4を再起動したときに新しいビルドに切り替わります。普段使っているPCであれば、再起動を促されて早めに新しいビルドになりますが、VPSで放置していると再起動されないまま古いビルドで動き続け、気づかないうちにエラーになっている場合がありました。

古すぎるビルドは業者のサーバーに接続できなくなることもあります(2021年12月のビルド1353では、サポートする最小ビルドが1340に引き上げられました)。

対応策

MT4をいったん終了して、起動しなおします。

VPSでは起動にも再起動にもそれなりに時間がかかります。EAがポジションを保有していて決済もEAが自動で行っている場合は、再起動中に決済の機会を逃すこともあるので、ポジションがないときや値動きの少ない時間帯を選びましょう。

業者により異なる

ビルドの切り替わり方はFX業者によって異なります。筆者の環境(2024年)では、

  • XM:3か月、何事もなく動き続けていた
  • OANDA:2か月あたりから動きがおかしくなり、エラーになっていた(これで気が付きました)
  • 楽天:3か月くらいかかった

という結果でした。

VPSのMT4はPCのように強制的にビルドを切り替えてくれないので、自分でMT4を終了・再起動するしかありませんでした。PCでも同じ業者のMT4を使っていればすぐに気づけますが、PCではトレードせずVPSで放置していると、エントリーしないという問題が起きます。

最新のビルドはMetaQuotes社の公式サイトで確認できます(2026年10月時点の最新はビルド1490)。MT4の「ヘルプ」→「バージョン情報」で、使っているビルドを確認して比べてみましょう。
MetaTrader 4の最新のアップデート

なお、OANDA証券のようにMT4の提供を終了してMT5へ移行する業者もあります(OANDA証券のMT4は2026年11月27日で取引終了)。MT4用EAはMT5では動かないので、使っている業者の案内も確認しておきましょう。

FXのインジケータを使いたい場合はMT4用は無料でかつ圧倒的にたくさんあります。 自動売買などはMT4ではEAという自動売買をコード(...
 

EAの稼働状況とログ

 

当然ながら、チャート右上にEAのニコちゃんマークが出ていることを確認します。

 

ニコちゃんマークが出ていない(しかめっ面になっている)ときは、

  • ツールバーの「自動売買」ボタンがオンになっているか
  • EAのプロパティの「全般」タブで「自動売買を許可する」にチェックが入っているか
  • 「ツール」→「オプション」→「エキスパートアドバイザ」タブで「自動売買を許可する」にチェックが入っているか

を確認します。MT5ではアイコンの形が異なり、自動売買が無効のときはグレーで表示されます。

ログチェック

次に、MT4の下にあるターミナルの「エキスパート」タブと「操作履歴」タブで、エラーのログが出ていないかを見てみます。

画面右下の通信状態の表示(受信量)で、業者のサーバーとつながっているかも確認しておきます。「回線不通!」や「無効な口座」と表示されていたら、接続やログインの問題です。

 

ログによく出るエラーと主な原因は次のとおりです。

エラー(コード) 主な原因
trade is not allowed(4109) 自動売買が許可されていない(自動売買ボタン・EAのプロパティ・オプションの設定)
trade is disabled(133) その銘柄・口座で取引できない(業者の取引停止時間、口座の種類、銘柄の末尾記号の違い)
not enough money(134) 証拠金不足。ロット数を減らすか入金する
invalid stops(130) 損切り・利食いの値が近すぎる(ストップレベル)、価格の桁数の違い
invalid trade volume(131) ロット数が業者の最小・最大取引数量や刻みに合っていない
requote(138)/off quotes(136) 価格が変わった、または価格が提示されていない(相場急変・早朝・週明け)
 

それでも動かないときの確認点

 

ここまで確認しても問題が見当たらない場合は、次の点も見てみましょう。

  • EAのエントリー条件がそもそも成立していない(相場状況によっては何週間もエントリーしないEAもあります)
  • EAの時間フィルター・スプレッドフィルターで取引が止まっている(早朝などスプレッドが広がる時間帯)
  • EAの認証(口座番号の登録や認証ファイル)が切れている、口座を変えた
  • デモ口座の有効期限切れ、口座のパスワード変更、業者のサーバー名の変更

それでも原因がわからなければ、MT4に正しくログインできているかを業者に確認したり、ログを添えてEAの開発者に問い合わせてみましょう。EAの導入手順はこちらにまとめています。

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