オーストラリアドルと銅価格の相関性

Photo by Keith Zhu on Unsplash
AUD豪ドルは中国の経済の影響を受けています。
オーストラリアは中国に鉱石を輸出していて、中国の産業が活発になればオーストラリアの輸出が増えると予想されます。特に昨今は銅鉱石価格との相関性がありそうです。

新型コロナ以前からですが、中国依存から脱却しようとしています。中国はオーストラリアの政治家を多額の献金をし中国の支配下に入れようとしていたとオーストラリアは反中国の姿勢になり、対中国関係は新たなフェーズに入りました。

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目に見えぬ侵略 中国のオーストラリア支配計画

豪ドルと銅鉱石

 
TradingView で豪ドル(AUDUSD)と銅鉱石価格(XCUUSD)を比較してみました。
 

 
銅は電線や電気機器、電力関連では欠かせないもので、最近でも電気自動車などの需要も考えられます。端的に言えることは産業工業が活発になると消費されるという相関性があるでしょう。
 

 

オーストラリアの輸出と中国

 
主要貿易相手国:
2017/18年のオーストラリアの輸出・輸入では中国がダントツです。

輸出 4,032億豪ドル 中国30.6% 日本12.7% 韓国5.9%
輸入 3,954億豪ドル 中国18.0% 米国12.3% 韓国7.3%

Ref:外務貿易省統計
 
主要貿易品目:
但し、銅鉱石の輸出よりも鉄鉱石と石炭の輸出のほうが多い

輸出 鉄鉱石(15.2%) 石炭(15.0%) 教育関連旅行サービス(8.0%)
輸入 個人旅行サービス(10.7%) 乗用車(5.9%) 精製油(5.5%)

Ref:外務貿易省統計
 
オーストラリアは鉱物資源が多く銅鉱石はその1つで地金として加工した銅もあります。

主要鉱産物 : 鉱石 銅、鉛、亜鉛、ニッケル、金、銀、ボーキサイト、イルメナイト、
ルチル、ジルコン、鉄、リチウム、ウラン
主要鉱産物 : 地金 アルミナ、アルミニウム、銅、金、鉛、鉛(ブリオン)、粗鋼及び銑鉄、
ニッケル、銀、合成ルチル、酸化チタン、亜鉛

Ref:JOGMEC金属資源情報
 
各国の埋蔵量、生産量と消費量を見てみると、中国は圧倒的に消費量が多く、世界の半分、あらゆるところから輸入していると想像できます。オーストラリアは生産を調整して資源を食い潰さないようにしているのかもしれません

国別銅埋蔵量 チリ(21%) 豪州(11%) ペルー(10%)
国別銅鉱石生産量 チリ(27%) ペルー(12%) 中国(8%)
国別銅地金消費量 中国(50%) アメリカ(8%) ドイツ(5%)

Ref: 鉱物資源マテリアルフロー2018銅
 
以上のデータからオーストラリアが銅鉱石の生産量が世界で一番多いわけではない。また、それを中国が買っているという単純な構図ではないということで、このバランスがどのように変化するかは不明でしょう

 

金・銀との相関性

 
AUDは銀や金の相関性があると聞いたことがありますがどうでしょうか

銀(XAGUSD)とAUDUSDの比較です


 
金(XAUUSD)とAUDUSDの比較

金も銀も相関性がある時期があるということです。それぞれの状況に拠るのかもしれません。
金には特に景気悪化で買われやすいので逆相関のケースもありそうです。
 

 
References:
オーストラリア基礎データ|外務省 – Ministry of Foreign Affairs
オーストラリア – JOGMEC金属資源情報
鉱物資源マテリアルフロー2018銅




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