TradingView の始め方

USDJPYとGBPJPYの相関は80%、今なら90%などとよく言われますが、TradingView ならチャートを重ねて比べるだけで、こうした関係をひと目で確かめられます。この記事では、TradingView の特徴、料金プラン、TradingView から実際に取引できる国内業者、無料で始める方法をまとめました(2026年10月時点の情報)。

また、一部のFX業者から無料で使える場合もあります。

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TradingView とは

FXのチャートと言えばMT4ですが、為替以外にも日経225や株式、債券、原油、金、暗号資産などのチャートも見て分析したい、というときに便利なのが TradingView です。投資家が見たいほとんどの銘柄のチャートが1つのツールでそろいます。

公式サイトによると、世界で約1億人のトレーダーが利用しているチャート分析ツールで、ブラウザ版のほか、デスクトップアプリ版とスマホアプリ版があります。

メリット・デメリット

TradingView の良い点・残念な点を、MT4との比較を中心にまとめると次のとおりです。

メリット

  • 株式・FX・暗号資産などをまとめて分析できる
    為替だけでなく、株価指数や商品、債券利回りまで同じ画面で扱えます。
  • チャートの比較や重ね合わせが簡単
    通貨ペア同士や、為替と株価指数を重ねて表示するといった分析がワンクリックでできます(5章参照)。
  • ブラウザで動くのでパソコンを選ばない
    ネットにつながればどこでも見られます。MT4のように「Macでは使いにくい」「MT4を入れたパソコンがないと見られない」ということがありません。
  • インジケーターが豊富
    400種類以上の標準インジケーターに加え、ユーザーが公開しているインジケーターが10万種類以上あり、無料で使えるものも多くあります。
  • Pine Scriptで独自ロジックを作れる
    Pine Script というプログラミング言語で自作のインジケーターやストラテジーを作り、MT4のストラテジーテスターのようにバックテストもできます。
  • 過去チャートで練習ができる
    「バーリプレイ」機能で過去のチャートを1本ずつ再生でき、Forex Tester のような検証・デモトレードの練習ができます。

デメリット

  • そのままでは取引ができない
    TradingView から直接発注できるのは、口座連携に対応した一部の業者だけです(3章参照)。MT4のようにどの業者でも取引できるわけではなく、多くの場合は分析専用のツールになります。
  • 無料プランは制限と広告がある
    無料のBasicプランは、1画面に表示できるチャートが1つ、インジケーターは1チャートに2つまでなど制限が多く、広告も表示されます(結構わずらわしいです)。
  • 有料プランはドル建て
    料金は米ドルで請求されるため、円安のときは割高になります。2026年には値上げも行われました。

プランの比較

TradingView のプランは、無料のBasicと、有料のEssential・Plus・Premium・Ultimateの5つです。広告が気にならなければ、無料のBasicのままでも使えます。なお、仕事として相場情報を扱う「プロフェッショナル」に該当する人が契約できるのはUltimateだけです。

料金(米ドル)

支払い方法 Basic Essential Plus Premium Ultimate
月払い(1ヶ月分) 無料 $14.95 $34.95 $69.95 $239.95
年払い(1年分) 無料 $155.40 $359.40 $719.40 $2,399.40
年払い1ヶ月あたり - $12.95 $29.95 $59.95 $199.95

年払いは1年分をまとめて支払う分、割安になります。月払いで12ヶ月続けた場合と比べて13〜17%ほど安く、たとえばPlusなら月払い12ヶ月で419.40ドルのところ、年払いなら359.40ドルです。お住まいの国によっては、この料金に消費税などが加算されます。

TradingView は毎年11月下旬のブラックフライデーなどに大きな割引セールを行うので、急がなければセール時期に契約するのもおすすめです。返金に対応しているのは年払いのみで、支払いから14日以内の申請が必要です。

主な機能の比較

機能 Basic Essential Plus Premium Ultimate
1画面のチャート数 1 2 4 8 16
1チャートのインジケーター数 2 5 10 25 50
チャートレイアウトの保存数 1 5 10 無制限 無制限
同時に開ける
チャート接続数
2 10 20 50 200
表示できる過去のバー数 5,000本 10,000本 10,000本 20,000本 40,000本
分足の過去データ - 180日分 365日分 すべて すべて
秒足チャート - - - ○ ○
価格アラート 3 20 100 400 1,000
テクニカルアラート - 20 100 400 1,000
ウォッチリストアラート - - - 2 15
アラートの有効期間 1ヶ月 2ヶ月 2ヶ月 無期限 無期限
ウォッチリストの銘柄数 30 1,000 1,000 1,000 1,000
Pine Script・バックテスト ○ ○ ○ ○ ○
広告 あり なし なし なし なし

[PR]:TradingView 公式 料金プラン(料金・機能は変更されることがあるので、契約前に公式サイトで確認してください)

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実際のトレード

TradingView は分析ツールとしてはとても優秀ですが、TradingView の画面から実際に注文できるのは、TradingView と「口座連携」している業者の口座を持っている場合だけです。2026年10月時点で、FXを口座連携で取引できる主な国内業者は次の3社です。

  1. OANDA証券
    旧OANDA Japanで、2021年8月に現在の社名になりました。約70通貨ペアを TradingView 上で取引できます。(第一種金融商品取引業 関東財務局長(金商)第2137号)
  2. FXTF(ゴールデンウェイ・ジャパン)
    2026年5月に連携サービスを開始しました。FXTF GX口座で、FXのほか金などの商品CFD、暗号資産CFDも取引できます(MT4口座は連携対象外)。
  3. サクソバンク証券
    FXに加え、株式、個別株CFD、先物まで TradingView 上で取引できるのが特徴です。

口座連携の場合、使えるチャート機能は自分が契約している TradingView のプランに準じます(無料プランでも連携は可能です)。

このほか、みんなのFX、LIGHT FX、外為どっとコム、OANDA証券などは、自社の取引ツールの中に TradingView のチャートを組み込んで無料で提供しています。こちらは本家の TradingView とは別物で、使える機能や銘柄は各社のツールの範囲内になりますが、分析から発注まで1つのツールで済ませられます。

無料で使ってみる

TradingView を無料で使う方法は主に次の3つです。

  1. Basic(無料プラン)で使う
    メールアドレスなどで無料登録するだけで、期限なしで使えます。機能の制限と広告はありますが、まずはどんなツールか触ってみるには十分です。
  2. 有料プランの無料トライアルを使う
    Essential・Plus・Premiumは30日間の無料トライアルがあります。ただし申し込みには支払い情報の登録が必要で、期間が終わると自動的に有料契約に切り替わります。続けるつもりがなければ、期間内に解約しておきましょう(トライアルは解約するとその時点で終了します)。
  3. TradingView を内蔵したFX口座を使う
    たとえばみんなのFXでは、口座を開設するだけで取引ツール「FXトレーダー」(スマホアプリ版を含む)の中で TradingView のチャートを無料で使え、有料版でしか使えない機能の一部も利用できます。ただし本家 TradingView のすべての機能が使えるわけではなく、本家の TradingView の画面から発注することもできません。

FX業者のTradingViewでできること(業者別)

FX業者と組み合わせて TradingView を無料で使う方法は、大きく3つのタイプに分かれます。

  • 内蔵型:業者の取引ツールの中に TradingView のチャートが組み込まれているタイプ。口座を開けば無料で使えますが、機能は業者が用意した範囲に限られ、分析できるのはその業者の取扱銘柄だけです。発注は業者のツールで行います。
  • 連携型:本家の TradingView に業者の口座をつなぐタイプ。TradingView のチャートから直接注文できます。使えるチャート機能は自分の TradingView のプラン次第で、無料のBasicプランでも連携できます。
  • レート提供型:本家の TradingView でその業者のレート(価格)を表示できるタイプ。分析は本家の機能で行い、発注は業者のツールで行います。
業者 タイプ 発注方法 できること・制限の目安
みんなのFX、
LIGHT FX
(トレイダーズ証券)
内蔵型 自社ツール 別ウィンドウで最大6枚表示
テクニカル指標・描画ツールは各約90種類で、1チャートに表示できる指標数は無制限
広告なし
スマホアプリでも利用可
ユーザー作成インジケーターやバーリプレイは使えない
外為どっとコム 内蔵型
会員ページから起動
自社ツール 最大9分割表示
テクニカル指標は90種類以上で、1秒足チャートも使える
口座保有者は無料
FXTF
(ゴールデンウェイ・ジャパン)
内蔵型+
連携型
自社ツール/TradingView
(連携型)
内蔵型は1タブで最大6枚、テクニカル指標100種類以上、描画ツール80種類以上(PC版のみ)
連携型はFX・商品CFD・暗号資産CFDを本家から発注でき、機能は自分のプランに準じる
OANDA証券 連携型 TradingView 本家 TradingView からFXを発注できる(株価指数CFD・商品CFDは対象外)
機能は自分のプランに準じる
サクソバンク証券 連携型 TradingView FXのほか株式、個別株CFD、先物まで本家から発注できる
機能は自分のプランに準じる
松井証券、JFX レート
提供型
自社ツール 本家 TradingView でその業者のレートを表示して分析できる
機能は自分のプランに準じる
トライオートFX
(インヴァスト証券)
内蔵型 自社ツール テクニカル指標・描画ツールは主要なものに限定
スマホアプリでも利用可
自動売買(リピート注文)が中心のサービス

このほか、SBI FXトレードやセントラル短資FXなども自社ツールで TradingView のチャートを提供しています。内容は2026年10月時点で各社の公式サイトや比較記事で確認したもので、機能は予告なく変わることがあるため、口座を開く前に各社の公式サイトで最新情報を確認してください。

「とりあえず無料でしっかり分析したい」ならみんなのFXや外為どっとコムなどの内蔵型、「TradingView のチャートから直接注文したい」ならOANDA証券・FXTF・サクソバンク証券の連携型、と目的で選ぶとよいでしょう。

スマホアプリ版の TradingView もあり、外出先でチャートを確認したりアラートを受け取ったりするには便利です。ただ、画面が小さくインジケーターをいくつも表示して分析するのには向かないので、パソコンでの分析のサブとして使うのがおすすめです。

通貨ペアの相関をチャートで比べる

冒頭で触れたUSDJPYとGBPJPYのような通貨ペアの関係は、TradingView の「シンボルの比較」機能を使うと簡単に確かめられます。この機能は無料のBasicプランでも使えます。

  1. チャートにUSDJPYを表示します。
  2. 画面上部のツールバーにある「+」のアイコン(シンボルの比較または追加)をクリックします。
  3. 検索欄にGBPJPYと入力して選び、追加します。

2つの通貨ペアが同じチャートに重なって表示され、縦軸は変化率(%)になります。2本の線が同じように動いていれば相関が高く、離れていく局面があれば相関が崩れている、と視覚的に判断できます。

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