ある株価や通貨ペアが何々の指標に相関性があるなどまことしやかに言われています。そう思う合理的な根拠があるのかもしれませんが、TradingView を使いその相関性を確かめてみましょう。
週足での日経225とUSDJPYの比較です。コロナ禍以前はそれなりに相関性があると思っていましたが 2020年以降はどうも違うような気がしています。
日経225と米ドル円
日経225と米ドル円の相関性があるとよく言われていたと思いますが、月足で見てみると確かにそうい言いたい気持ちは分かります。
2016年あたりまでは非常によく相関しているのがわかります その後も方向性は概ね同じ傾向にあるとも言えるかもしれません
日足で見てみると2020年3月のパンデミック以降は逆の動きではないかという気がしています
日経株と米ドル円の相関性
相関している理由については以下のことが一般的に説明されています。
輸出企業の株高:
日本の輸出企業が円安になることによって業績が良くなると期待されて株価が上昇し、日経225が上昇すると言われています。
一方輸入業者は円安で収益源になりかねないので株安なのですが、日経225に輸入業者と種出業者がどの程度加えられているかによってしまいます。日経400やTOPIXなどもありますが日経225がより投資家になじみがあるということも重要だったり(TVで出るなど)します。
同じく日本は原油を相当量輸入しているので円安は各業種に輸送や電力など様々なマイナス要因でもあります。ただ現実的になるには数ヶ月の遅れがあります。
外国人投資家の日本株買いとドル円買い:
海外から日本株を買う外国人投資期間やファンドが近年増えてきますが、彼らが日本株を買う場合にヘッジをします。
ドルを売って円を買いその円で、日本株を買います。その株が円が安くなると利益が減少するためドル円の買いポジションを持っておきヘッジをするわけです。
日本株買いとドル円買いが同時に起きる、また株を売る場合は逆のことが起きます。
パンデミックからの動きは特別なのか、日本の産業構造の変化などから今後はこのような相関性が無くなっていくのか注目したいところです
TradingViewでのシンボル比較の作り方
TradingViewを使ってチャートを比較してみましょう。
日経225は他にもチャートがありますが、OSEのものから取り込んでみます。
シンボル右の「⊕」のアイコンをクリックするとダイアログが表示されるので「USDJPY」と入力して
「新しい価格スケール」を選択します。
「USDJPY」の右端の設定「…」アイコンから「スケールAに固定」を選びます
これで2つのチャートが重なりました。価格の縦軸はそれぞれ独立して動くので相関性を探すことができます。
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