主要通貨vs USD の比較 (日足)
各通貨の強弱が分かれば効率よくトレードができます
- 2022/6/22
2/24ウクライナ侵攻辺りを起点にすると6月下旬現在はUSDが各通貨に最も強いというのが分かります。 現状CADとAUDが強いですがそれでも0%以下なのでUSDが強いと分かります。 また、相対的にJPYが一番弱いというのが客観的に言えるでしょう
このチャートはUSDベースに各通貨の強弱を比較したものです。 注意点としては、どの時期を基準にするかで大きく変わってきます。リアルタイムチャートなので変更できます。
このような比較チャートは TradingView で自分で作成でき以下で説明しています
各通貨の強弱
通貨の強弱を比較するには通貨Indexでそれぞれ調べることも可能ですが、簡単に米ドルを基準にすることで比較ができます。
USDベース
基本的なTradingViewでのチャートの比較は以下のようにできます。
各通貨ペアをUSDを基準にする場合には通貨ペアの基軸通貨と決済通貨のどちらかを合わせないとできません。
そこで、USDJPYのように基軸通貨がUSDの場合は1/USDと反転させるとUSDベースでの比較ができます。つまり、1/USDJPYなのでこれはJPYUSDと同じになり他のEURUSDなどと比較ができます。
別の方法としては
最初のシンボルで四則演算ボタンが出てくるのでそこで指定することも可能です。
通貨比較
例えば、2020/3/9 新型コロナウィルスによって日経平均が20000円を割り、円高が進んでいる日の通貨ペアの比較です。(とんでもない相場)
比較するために、通貨ペアの価格が異なるので右側にメモリを統一して%表示にしました。
また、これが重要なのですが、横軸ではいつを基準にその後の変化を見るかという評価になります。上のチャートでは2020年の年初を0としてそれ以降の各通貨ペアの比較を見ています。
各通貨/USD なのでUSDに比較して高いか安いかが分かります。
- JPY, CHF, EURがUSDに比較して高くなっています
- GBPも上昇傾向ですが現在は0付近
- CAD, AUD, NZDなどの資源国通貨が世界経済の先行き懸念で売られています
USDも必ずしも強いとは言えない状況です
通貨Index
通貨ペアではなく通貨そのものの強弱は通貨Indexを見るとわかります。
- DXY: USD
- BXY: GBP
- SXY: CHF
- JXY: JPY
- EXY: EUR
- AXY: AUD
- CXY: CAD
- ZXY: NZD
ほぼUSDべースのチャート似た傾向が見て取れますが、ドルだけ途中から弱気基調に転換しているのがわかります。
その他の通貨はドルにつられているようです。
ところでこの通貨Indexはどのように決まってくるのでしょうか?
米ドルインデックスは、主要通貨バスケットに対するドルの強さを反映するもので、1973年に米国FRBによって、各国との二国間貿易取引に対する米ドルの加重平均価値を提供するために開発されたものです。その他にニューヨーク商品取引所が算出するものもあります。
以下の6つの通貨が同インデックスを計算するのに使用されます:
- ユーロ (EUR) 57.6%のウェート
- 日本円 (JPY) 13.6%のウェート
- 英ポンド (GBP) 11.9%のウェート
- カナダドル (CAD) 9.1%のウェート
- スウェーデンクローナ (SEK) 4.2%のウェート
- スイスフラン (CHF) 3.6%のウェート
オセアニア通貨は入っていない代わりにスウェーデンが入っています。
取引通貨シェアからすると現状に即したほうがいいような気もします。
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