FXのリスクオン・オフではどの通貨ペアを買えばいいのか

リスク・オンでリスクを取り、リスク・オフでリスクを回避という意味ですが、オンオフにより買われたり売られたりする通貨があります。




リスクオン・リスクオフ

 
リスク・オンでは相場全体に金融不安の解消、景気の大幅改善やなどへの楽観論が支配し、リスクを取って大きくリターンを狙う投資が増えてきます。

一方で金融不安、景気の縮小、金融危機などの悲観論からリスクを取らずに相対的に安全な投資に移行する事をリスク・オフと言います。

これにより買われやすい通貨、売られやすい通貨があるのが一般的に言われていますので知っておきましょう。USDは両方に絡みます。
 

リスクオンで買われる リスクオフ買われる
USD USD
EUR CHF
GBP JPY
CAD
AUD

 

 

 

リスク・オンで買われる通貨

 
リスクオンで買われる通貨はどれでしょうか。
これはその時の状況によりますが、原則的にリスクを取ってリターンが大きいということで
新興国の通貨で金利が高いところです。
 

 
例えばトルコ、南アフリカなどは金利が高いのですが、先進国に比べて不安定要因があります。

リスクオンでは買われ、リスクオフで売られる通貨でしょう。更にリスクは大きいと理解しないと口座が溶けることもあります(個人的にはお勧めしません)
 

通貨 政策金利 改正日
TRY: トルコリラ 10.25% 2020/09/25
MXN: メキシコペソ 4.25% 2020/09/25
ZAR: 南アフリカランド 3.50% 2020/07/24

Ref: 東京金融取引所:主要各国政策金利

 
またリスクオンで買われる通貨として資源国通貨があります。世界的に(例えば中国)産業が活発になり資源である石油、鉱物が製造業が盛んになるので有望ということです。
 

通貨  資源 政策金利 改正日
CAD: カナダドル 石油 0.25% 2020/03/27
AUD: オーストラリアドル 鉱物 0.10% 2020/11/04
NZD: ニュージーランドドル 乳製品 0.25% 2020/03/17

 
カナダは石油をアメリカに輸出しています。景気がよくなり石油消費が増えるリスクオンではカナダ通貨が買われやすいと言えるのが今の流れです。

カナダドルはリスクオンで買われる通貨として認識されていますが、それは原油が相関性があるからとよく聞きます。近年アメリカが世界最大の産油国...

オーストラリアと中国は資源の輸出入で密接にあるため、中国リスクがオーストラリアドルに表れてしまいます。中国の通貨人民元は中国政府の厳しい制限で、外為市場には大きく流通していないため豪ドルが注目されるのもあるかもしれません。

AUD豪ドルは中国の経済の影響を受けています。 オーストラリアは中国に鉱石を輸出していて、中国の産業が活発になればオーストラリアの輸出...

 
ニュージーランドは原油、鉱物資源ではないのですが資源国と言われています。実際は酪農製品の輸出が大きい(輸出の3割程)、またオーストラリアとの経済的な結びつきが強いのと最近では中国の影響を受けます。
 
新興国でも資源国でもありませんがEURとイギリスポンドもリスクオンで買われる通貨です。
 

通貨 政策金利 改正日
EUR: ユーロ 0.00% 2016/03/16
GBP: イギリスポンド 0.10% 2020/03/19
 

リスク・オフで買われる通貨

 
相対的に安全な投資をするのに適していると思われているのが、円、スイスフランと米ドルです。
 

通貨 政策金利 改正日
USD: 米ドル 0.00% ~ 0.25% 2020/03/16
JPY: 円 -0.10% 2016/01/29
CHF: スイスフラン -0.75% 2019/06/13

 
日本は世界最大の債権国なので、国の借金がGDPの2倍以上あってもまだ安心感があるのでしょうか。
また借金は円で発行している国債なので、いざとなったら円札を大量に印刷するという掟破り的な事もできるからでしょう。プラス、日本の貯蓄がたくさんあるのでリスクオフでは安全資産として円を買う。

ただ、外国勢からすると積極的にリスクオフで買われるというより、他の米ドルやスイスフランが買えないような状況での消極的な理由が多い。つまり日本の経済などに関係なく買われるので分かりにくいことがあります。
 
米ドルは基軸通貨ということでリスクオフで買われる通貨とも言えますが、金利も上がってきたのでリスクオンというケースもありそうです。

では、USDJPY, USDCHF, CHFJPYのじゃんけんゲームのような場合はどうでしょうか

  • 最終的に安心を求める先はUSD、有事のドル買い
  • 不安の原因がアメリカにある場合はCHF, JPY
  • ヨーロッパでの経済的な問題についてはCHFも影響を受ける
  • 地理的に火種の中東から遠いというだけの理由の消去法で残ったJPY

ここまではFXということで通貨に注目していますが、世界の大口投資家はFXだけで利益を取ろうとしているわけではなく、むしろ派生的に通貨を買ったり売ったりしているということも考慮すべきでしょう。

景気が悪くなったときに買われるものは昔から金だったり、国債などの債権だったりします。例えば日本の投資家がより安全だと思うアメリカの国債を買う場合は、円を売って米ドルを入手して米国債を買います。つまり円売りドル買いをしたことになります。

さて、今がリスクオンなのかリスクオフなのかは以下の物を調べるとわかってきます

  • 金相場
  • 10年・2年物アメリカ国債
  • VIX指数

これらをTradingViewを使うとチャートで確認できますので便利です。

USDJPYとGBPJPYの相関関係をTradingVIewで比較 USDJPYがGBPJPYと相関が80%とか今なら90%などと聞きます...
 

まとめ

 
リスクオン・オフで買い売りの通貨ペアはどれでしょう

  • リスクオン:GBPJPYの買いとかAUDCHFの買い。
  • リスクオフ:例えばAUDJPYなどのクロス円の売り、CHFクロスの売り。
  • USDは状況次第

 

リスクオン リスクオフ
USD USD
EUR CHF
GBP JPY
CAD
AUD

 
 
Reference:
東京金融取引所:主要各国政策金利


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