とにかく取引回数が多く1エントリーで数百円程度の利益が、気がついたら1日1万になっているという ユーロエーンEUR JPY ですが、口座を溶かした人もいるのでFX初心者にはオススメできません。
先日、固定のストップを入れられるようになったので検証してみました。
ユーロエーンEUR JPY
手法については公開されていなようなのですが、使ってみるとわかりますがナンピン・マーチンゲールです。
- ナンピン
- ポジションが逆行した場合はさらにエントリーして平均取得価格を調整
- マーチンゲール
- ナンピンにはロットを増やしながら更に平均取得価格を調整する
通貨ペアはどちらかが一方的に動いてもいずれ元に戻るという前提での手法でリスクの高い手法です。
当然ながら主要通貨であれば長い目で見れば戻りますが、数年単位だったりします。ただマーチンなので元の価格の手前で利益になるのでうまくやればできそうという気持ちにもなります。
運用実績
去年の9月頃から出てきて注目していましたが、何と言っても運用実績です。以下はGogoJungle ユーロエーン EURJPY (2019.2.22)のデータです。
勝率 | 74.42% |
PF | 2.51 |
収益率 | 62.69% |
Reference: GogoJungle ユーロエーン EURJPY (2019.2.22)
3ヶ月で約100万以上の収益ということですのでびっくりです(汗
ただし、色々疑問?が出てきます。例えば
(2019.1.21)
2019.1.2に23万ほどの含み損があります。
また、GogoJungleからの推奨証拠金は1,893,910円となっています。100万で始めると口座が飛んでしまうということでしょうか?
今回(2019.1.3)のようにフラッシュ・クラッシュで長い髭で「戻った」場合はいいのですが、2015年のスイスフランのようにそのまま戻らないケースもあります。
開発者もコミュニティで
証拠金が少ない場合は、初回の0.03ロットと、最大ポジション数を少なくする調整
を奨めています。
ナンピン・マーチンゲール:
具体的にどうなるかという例です
124.85で買い0.03ロットでエントリー
その後下落に合わせてナンピン
少しづつロットを増やして-100pipsまで下落したところでは0.10ロットに増えています
この時点で、ポジションは14個で過去1週間の利益が0になるくらいの含み損が発生していました。
赤いラインがTPですが、そこまで行けば損ではなくなる
最初のエントリーまで戻らなくても決済して逃げ切れるという戦略でしょうか
そもそもマーチンゲールはカジノのギャンブラーが使う手法の1つなので、ギャンブル的要素が一杯ではらはらドキドキです(私は小心者なので見ないようにしています)
この結末はTPに到達したので収益となって終わっています…ホッ
バックテスト
年末年始の変動はちょうどいい負荷テストでこの難局を乗り越えられるのかやってみました。
ヒストリカルデータはFXTFのデータで期間は2012.01.03~2019.01.31まで
7年と1ヶ月です。
パラメータはデフォルト、スプレッドは30
結果としては、証拠金を相当入れないと終了してしまいます。これ以下ではこのStrategy Testerは終了してしまう。一方で、生き残れば利益は大きい…
攻略方法
攻略する方法は、あるのでしょうか?
少なくとも放置すると証拠金が相当必要ということになりそうです。
- ロットを0.01
- EAを制限する(止める)
- アメリカ雇用統計などの経済指標も関係なくエントリーするので、事前にわかっている時は止めておく。
- 週末や年末年始の薄商いでの暴落高騰を避けてEAを止めておく
あまりいい攻略法が思いつかないですね…
レンジ相場では利益がでるので、トレンド発生で止めるという運用でしょうか
推奨環境
運用可能会社としてはMT4が使えるところなのと、スプレッドなどが関係するので推奨されているFXブローカーにしましょう。
- FOREX.com
- みんなのシストレ
(トレイダーズ証券) - 楽天証券
- FXトレードフィナンシャル
- OANDA Japan
- 注)NewYorkサーバーはEAができるのはプロコース
- EZインベスト証券
となっています。
また、MT4を常時起動させておくために使うVPSは
- カゴヤのレンタルサーバー
- VPSからリモートする手間がありますが、日払いなのでうまくいかなくても止められるので「格安」です。設定手順はこちら、
FXの自動売買をするためのVPSサーバーを選択し、PCからリモートデスクトップ接続してみます。
- VPSからリモートする手間がありますが、日払いなのでうまくいかなくても止められるので「格安」です。設定手順はこちら、
- さくらのVPS for Windows Server
- 2週間の無料お試しがあります
ABLENETレンタルサーバー
- 仮想ディスクトップサーバーは直ぐに使える
SPPDレンタルサーバー
- こちらも仮想ディスクトップサーバー
なお、MT4を何個VPSで使うかによってそれぞれコースを考えないといけません
メモリが1GBのサーバーの場合はパフォーマンスが遅くなりますので注意が必要です。