自動売買、あるいは人工知能を搭載したEAなどAI進化もあって最近はよく聞きます。
本当に儲かるのかどうかは別としてMT4でのEAを使った自動売買の方法とはどんなものか、実際にやっている経験も踏まえて紹介してみます。
自動売買
最初にこれから紹介するのは、MT4の口座でEAを入手して自分で自動売買をするというスタイルです。
FX業者の口座限定での自動売買があり、実際に使ったことがありますが実際にその自動売買の性能など全て業者のいいなりだったりします。
また、自動売買なので放っておけばお金になるという発想で始めたい人にはこれから説明する内容は向きません。
自分の裁量で相場の判断もできるが時間がない、あるいはヘッジをかけて複数のパターンでポジションを取りたいというトレーダー向きの内容です。
環境設定
環境の設定がありますが、これがネックで途中で断念する人が多いかもしれませんが、簡単にはやることは以下のようになります。
- MT4を24時間稼働
- VPSを使って常時稼働
- MT4口座を開く
- 推奨のFX業者の口座を開設
- EAを入手してMT4にインストールして設定
- 開始前にバックテストを行いロット数、証拠金などを決める
MT4口座は日本のFX業者では限られています。またEAによって推奨する業者があるのでそれを選びます。
https://fx-ai-trading.com/fx/tm4-broker.html
MT4の24時間稼働
FXは土日の休み以外は取引をやっていますので24時間で稼働させることになります。例えば予備のPCを24時間稼働させてもいいのですが、途中でスリープでEAが止まらないようにしないといけません。
テストとしてやってみることもできますが、最終的にはVPSにした方がいいでしょう。
VPSとはVirtual Private Server、仮想専用サーバーというもので、それとWindowsプラットフォームが設定されているものを選びます。
- カゴヤのレンタルサーバー
- VPSからリモートする手間がありますが、日払いなのでうまくいかなくても止められる。ある程度PCがわかっている人向けで格安です。設定手順はこちら、
FXの自動売買をするためのVPSサーバーを選択し、PCからリモートデスクトップ接続してみます。
- VPSからリモートする手間がありますが、日払いなのでうまくいかなくても止められる。ある程度PCがわかっている人向けで格安です。設定手順はこちら、
- さくらのVPS for Windows Server
- 2週間の無料お試しがあります
- ABLENETレンタルサーバー
- 仮想ディスクトップサーバーは直ぐに使える
- SPPDレンタルサーバー
- こちらも仮想ディスクトップサーバー
- お名前.com、 FX専用VPS
費用としては、一番安いものは業者により1ヶ月1000円〜3000円くらいです。
これはあくまでメモリが1Gと程度なのでいつも使っているPCに比べると格段に遅くなります。MT4のEAが5分足程度であればこれでも大丈夫です。またディスク容量も多くないのでアンチウィルスソフトのインストールは困難です。
EAの入手と選定
EAの入手には有料のものと無料のものがあります。
無料のEAは大概はある特定の口座でしか使えないなどそれなりの理由があります。それを自分でテストできればまだいいのですが
オススメは GogoJungle です。
こちらではEAを販売していますが、何よりフォワードテスト結果を載せていますので、開発者の出しているバックテストと合わせて本物かどうか評価ができます。
バックテスト
バックテストの環境設定は以下のようにします。
バックテストが良ければトレードしで稼げるとは限りません。わかることはバックテストで利益にならないならば実際のトレードでも利益になることがないということです。
それとEAのロット数と証拠金をいくらにするかのテストができます。
GogoJungleではEA開発者のバックテストがわかりますので参考にできます。
例えばEA_BlizzardというEAでは、
期間:2005.04.11〜2019.01.17、約13年8ヶ月
証拠金:10000USD
損益:18899.17USD、1年で約14万円程度の利益ということでしょうか
勝率:63.61% このEAの場合1回のトレードでトータルプラスで終了させるのでエントリーによっては損失になる場合もありますが、中を詳しく見るとほぼ勝っています。
最大ドローダウンが3613.32USDなので含み損としてはそこそこあります。
これを元にどこまで自分のトレードとして許容範囲なのか
またパラメータを変えて自分でバックテストして最適値を剪定します。
- EAバックテストのヒストリカルデータを設定
- Dukascopyのヒストリカルデータは時間がズレている
- FXDDのヒストリカルデータはゴミと空白がある
- FXTFのヒストリカルデータは時間のズレに注意
- MT4 EA バックテストのやり方
- EAをバックテストして評価する
デモテスト
EAの推奨するデモ口座でバックテストで検討したロット数と証拠金で開始します。
これは時間がかかるので、GogoJungleのテスト結果を参考にできます。
ここでGogoJungleのデモではエントリーしているのに、自分の口座ではエントリーしていない、あるいは異なるレートでエントリーしているなど異なる場合、その理由を確認しおくことも大切です。
FX業者が違う場合はよくあることです。スプレッドの差分や約定できなかったなどです。また変更したパラメータ設定が反映されていないなど、ここでしっかり慣れておきましょう。
AUDCADですが2019.1.3のフラッシュクラッシュでも耐え忍んでいたようですね
EAによっては最初から明らかに分かっている時期は外すものもあります。年末年始、週末などです。ただそれはそれで、その前に損切りしてしまうこともあるので自分で頃合いを見計らっておくこともありでしょう。
最終的に納得行く場合は実際のトレードを開始します。